食の細いシニア犬に必要な栄養はサプリメントで補いましょう

加齢による老化現象や病気によって、食欲が低下し、一日の食事量が減るのは人間も犬や猫も変わりません。

しかし、食が細くなっても必要な栄養はしっかりと補っていかないと、更に身体が衰えてしまいます。


老化は、生物にとって避ける事の出来ない現象です。

しかし、老化現象は日頃の生活習慣の改善によって、老化の進行を遅らせていく事は可能です。


適切なケアを行う為にも、飼い主さんは老化現象に対する理解を深め、ペットの日頃の仕草からいち早く老化現象の始まりを察知出来るよう心掛ける事が大切です。

老化現象による行動の変化

老化が始まると日常生活での行動に変化が見られるようになります。


・歩行スピードがゆっくりになる。

・名前を呼んだ時の反応が鈍く、気付きづらくなる。

・少しの段差でつまずくようになる。

・寝ている時間が増える。


上記の様な行動が日常生活で見られるようになると、なんらかの病気か、老化の兆候が出ている可能性が高いです。

老化の兆候が出てくると、体力や免疫力が低下し、病気を患いやすくなります。

加齢による食欲の低下

若い頃は沢山ご飯を食べていたのに、歳をとってから食が細くなってしまった。
このような変化は、人間も犬や猫にとっても同様に起こる変化です。

特に犬の場合は、匂いで食事を判断するので、加齢によって嗅覚が衰えると、判断が鈍り食事に興味を持たなくなってしまいます。


食事を食べなくなれば、当然栄養が行き渡らなくなり、身体がどんどん弱ってしまいます。


つまり、シニア期のペットの健康維持には、食生活の見直しが重要な要素という事になります。


食が細くなってしまった分、必要な栄養素を効率よく与える必要があります。

特にタンパク質は、動物の筋肉、血液、内臓、毛、爪、皮膚など、様々な身体の組織などを作る材料となっていて、生きる為に必要不可欠です。

『動物の生命の素』と呼ばれるアミノ酸とその種類

アミノ酸は、タンパク質を構成する最小単位となる分子のことを指し、身体のあらゆる機能を支えている栄養素です。


アミノ酸の種類、順番や個数によって、そのタンパク質の種類も異なり、その数は約500種類とも言われています。

その中で、私たち人間の体を作っているアミノ酸は約20種類、犬は23種類となります。


アミノ酸は、それぞれ固有の異なる特性をもっています。


人体を構成するアミノ酸20種類の内、体内で作る事が出来ず、食事など外部から摂取する必要のあるものを、必須アミノ酸といいます。

また、子供の段階では体内での合成量が不十分で不足しやすいアミノ酸を、非必須アミノ酸といいます。


必要な必須アミノ酸の種類の数は、動物によってそれぞれ違い、人間では9種類、犬は10種類、猫になるとなんとその数は11種類にもなります。


アミノ酸はD型アミノ酸と、L型アミノ酸の二種類があり、体内ではL型アミノ酸しか利用できないと言われています。


一般に言われる老化現象とは、加齢により食物を摂取した時に作られるアミノ酸が、L型アミノ酸からD型アミノ酸に変わってしまい、これによって体内のL型アミノ酸が不足し、身体の機能が衰えてしまう現象を指します。

必須アミノ酸の種類とそのはたらき

必須アミノ酸は、そのいずれも健康を保つために欠かすことの出来ない重要な働きをしています。



■バリン

バリンはスポーツ前や運動中、スポーツ後に筋肉へのダメージを軽減してくれるアミノ酸です。

また、血液中の窒素バランスを調整する働きもあります。


■ロイシン

ロイシンは肝機能や筋肉を強化に役立つアミノ酸です。

牛肉やレバーに多く含まれており。犬の食事にも取り入れやすいアミノ酸です。


■イソロイシン

イソロイシンは体の成長促進や筋肉強化、神経物質の働きをサポートするアミノ酸です。

牛乳に多く含まれている運動後疲労回復する際の必須アミノ酸でもあるので、お散歩や運動後の栄養補給にイソロイシンを含んだサプリメントが用いられる事も多いです。


■アルギニン

アルギニンは血行促進や成長ホルモンの促進に重要な役割を持つアミノ酸です。

牛乳 大豆 玄米に多く含まれます。


■ヒスチジン

ヒスチジンは鶏肉や子牛肉、ハム、チェダーチーズに多く含まれています。

発育に欠かせないアミノ酸であるほか、神経機能のサポートもします。

ヒスチジンが多く含まれる食材は、犬に与えてはいけないものが多く、摂取する場合はサプリメントを利用するのが安全と言われています。


■リジン

動物の体を構成する物質としてタンパク質はなくてはならないものです。

リジンはサワラやサバに多く含まれており、体内でタンパク質を組成する際にとても重要です。


■メチオニン

メチオニンは不足すると利尿機能の低下、全身のむくみが生じます。

牛肉、羊肉、全粒粉小麦に豊富です。犬用だけではなく、人間用の抗うつ剤としても注目されています。


■フェニルアラニン

フェニルアラニンはうつ症状や太り気味の体型が気になる方に必要なアミノ酸です。

小麦胚芽や大豆に多く含まれていますが、過剰摂取すると血圧上昇の原因になることもあるので注意が必要です。


■トリプトファン

トリプトファンは乳製品や大豆に多く含まれるアミノ酸です。血液によって運ばれることによってセロトニンというホルモンを分泌し、精神を安定させる効果があります。

医学の分野でも不眠症やうつにお悩みの方向けの治療に活用できるように研究が進められています。


■トレオニン

トレオニンは卵や鶏肉、七面鳥といった肉類に多く含まれており、成長の促進と肝臓への脂肪蓄積防止に大切な必須アミノ酸です。

子犬だけでなく、老齢期に入った愛犬の新陳代謝の改善にも効果が期待できます。


これらの必須アミノ酸は、全種類をバランスよく摂取することで体内で有効に利用されます。

食が細くなってしまった動物には、サプリメントを利用し効率よく栄養摂取をしましょう

老化が進行すると、胃や腸などの消化器官も衰えるので、健康な成犬のように食べ物から十分な栄養の吸収が困難になってしまいます。

しかし、食が細くなっても、必要な栄養素をしっかりと摂取しなければいけません。


老齢の動物にとっての栄養とは、身体の成長のために必要なものではなく、身体の健康を維持するための栄養です。


タンパク質は体内でアミノ酸に分解されますが、身体のを作る上でとても重要な必須アミノ酸は体内で作る事が不可能なので、食事によって体外から摂取しないといけません。

そこで、低脂肪で消化しやすい食事に、上質なアミノ酸が含まれたサプリメントを利用し、不足している栄養素を補ってあげる必要があります。


年齢と共に、必要とされる栄養バランスや食事の量も変わっていきます。

サプリメントであれば、年齢に適した量を与え易く、効率良く身体の中にL型必須アミノ酸を届けてあげる事が可能です。


そして運動機能の衰えが見られたら、アミノ酸の摂取と共に、適切な運動を行うと同時に、筋肉を温める工夫をしてあげること、それにストレッチをしてあげるようにしましょう。

老化現象の始まりをいち早く察知し、シニア期になり始める内から、犬の体内で作ることの出来ないL型必須アミノ酸をサプリメントを用いて体内に届け、体組織全てに栄養を届けるようにしていく事が、老化現象を遅らせる上でとても大事です。



老化現象の原因ともなる、体内のL型必須アミノ酸不足を補うアミノ酸サプリメント

家庭のいぬねこ医学で、もっと詳しく犬の病気を知ろう！

愛犬が病気になってしまった時、出来る事はすべてやってあげたいというのが飼い主さんの想いです。犬の病気と犬の身体の事を知って頂き、サプリメントで症状が快方に向かう事を願っております。

rashiku-rashikuのサプリメントは犬の身体に必要な栄養素を満たすために、人間が飲める最高品質で作られています。

動物病院やお客様からも沢山の症例報告もありますので、犬の病気を知って頂き、改善する為にはどんな栄養素が必要なのかをわかりやすく説明していきたいと思います。