犬の運動による怪我の予防にカルシウムサプリメント

動物にとって運動はとても大事で、運動は万病を抑える効果があるとも言われています。

運動をする事で、肥満や運動不足解消の他にも、筋肉の衰えやボケなどといった老化現象の予防や、心肺機能、骨密度の向上など、沢山の効果を得る事ができます。


最近では、愛犬と飼い主によるドッグスポーツなども人気です。

しかし、犬も人間も、激しい運動は、同時に怪我の心配を避けることは出来ません。



ドッグスポーツによるケガ

犬の障害物競争であるアジリティーは、シーソーやハードル、トンネルなどの障害物によって掛かる足の骨の負担が様々なケガを発症し、悪化してしまう恐れがあります。

主なケガは、捻挫や、関節痛、打撲、筋肉や腱の損傷が多く、ケガをした場所は、肩、背中、首、つま先に多いと言われています。


そして、中でも危険なのが膝蓋骨脱臼です。


膝蓋骨脱臼とは、皿の骨が大腿骨の溝から外れて脱臼してしまう疾患で、犬に多い怪我の一つです。


膝蓋骨脱臼の症状は、軽度の歩行異常から、重度になると足をひきずるようになってしまい、症状は様々です。

後足を拭いたり屈伸したときに、「パキッ」とした感覚が手に触れることで、飼い主さんが本疾患に気付くこともあります。


膝蓋骨の脱臼を自分自身で修復可能な犬では、後足を後ろに伸ばし修復する様が観察されます。

常に痛みのある症例では、病側の足への体重負重が弱くなったり、常に足をあげてしまう場合もあります。

脱臼が重度の症例では、足が曲がって伸びなくなり、常に腰を落とすようにして歩行します。


脱臼は、生まれつき脱臼傾向を示す先天性膝蓋骨脱臼と、怪我などの外的要因によって生じる外傷性膝蓋骨脱臼に分類されますが、犬では圧倒的に先天性膝蓋骨脱臼が多い傾向があります。


このため、生まれながらに関節系の疾患が発症する可能性が高い子にとっても、丈夫な骨格と、ケガに強い身体を作る為には、上質なカルシウムが欠かせません。

カルシウムサプリメントの必要性

犬が必要なカルシウムの量は人間よりも遥かに多く、その数は人間の14倍と言われています。

そのような量を通常の食生活で補う事はとても難しく、しかも、カルシウムの摂取に良いとされている骨は、実は食べても吸収されず、そのまま体外に排泄されてしまうことが多く、食材からのカルシウムの吸収量は、平均10％くらいしかありません。

つまり、食材に含まれているカルシウムの10分の1しか吸収できないということです。


そこで、カルシウムやコンドロイチン、グルコサミンなどの関節の健康を維持するのに必要な成分を配合しているサプリメントを利用すると効果的です。

特に、健康な関節の維持にはグルコサミンとコンドロイチンが欠かせません。

グルコサミンとは

グルコサミンは、軟骨の構成成分であるムコ多糖類の一種で、糖に、アンモニアの水素原子を炭化水素基で置き換えた物質であるアミンが結びついた成分です。

グルコサミンはカニやエビなどの甲殻類の外皮に含まれているキチンを加水分解して得られる成分です。


グルコサミンはグリコサミノグリカンと総称される分子の主要成分であり、体内の各組織の柔軟性や弾力性に寄与しています。

元々は体内で生成され、軟骨、爪、靭帯、心臓弁などに存在していますが、加齢によって減少していきます。

グルコサミンは定期的に摂取することで、変形性関節症や関節炎などの関節疾患の予防と改善に効果があります。

現在ではサプリメントなどにも配合されており、分子の中に塩酸基があるグルコサミン塩酸塩と、硫酸基があるグルコサミン硫酸塩が使われています。


その効果から、1990年代からはアメリカで、ペットや競走馬などへの関節炎治療としても使われるようになりました。

コンドロイチンとは

コンドロイチンの役割は骨と骨の間の部分である軟骨や関節などにおいて潤滑油の役割を果たします。

また、骨はカルシウムによって生成されていますが、コンドロイチンはこのカルシウムを骨に定着させる働きも持っており、骨に於いても関節に於いても重要な要素です。


グルコサミンと同様、コンドロイチンは加齢によって不足していきます。

コンドロイチンが不足してしまうと、関節炎や関節痛の症状を引き起こしてしまいます。

そのほか、関節部分以外にもコンドロイチンは存在し、皮膚や眼球や肝臓などにも多く存在しています。
さらに、コンドロイチンは体の中における水分の量も調節しています。


コンドロイチンが老化などによって固くなってしまっていると、肌に行くはずである栄養分がうまく行き渡ることができず、肌がより老化していきます。


また、コンドロイチンは細胞から排出される老廃物も外に出す役割も果たしています。

コンドロイチンが不足してしまうと身体の中の細胞の代謝が悪くなり、老化を早めることになってしまいます。


コンドロイチンはグルコサミンと同様、年齢が経てば経つほど減少してしまうものですが、軟骨の摩擦などによっても減少してしまいます。


またコンドロイチンで知っておいていただきたいことは、コンドロイチンはサプリメントとして使用される場合もあれば医薬品としても使用されています。

コンドロイチンが医薬品として使用される場合、しっかりと認定をされているため、関節炎などの治療に使用される場合には副作用の報告もなく、効果が保証されています。

サプリメントや医薬品としてではなく、日常生活の食事からもコンドロイチンを摂取することができます。

カルシウムなど食物だけで摂取するには難しい栄養素をサプリメントを使って補う

通常の食事で摂取するのが困難な栄養素は、サプリメントを用いる事で補給ができます。


しかし、カルシウムサプリメントにも、一般的に用いられる骨髄性カルシウムや、卵殻や貝殻を使用した炭酸カルシウムは、過剰摂取の危険や、体内で結晶化する危険性など多くの問題点があります。


そこで、吸収力に長けた、水に溶けやすい水溶性のカルシウムのサプリメントを選ぶ事が重要です。

消化の吸収を高めるビタミン類がバランス良く配合されている、安心してお使い頂ける高品質なカルシウムサプリメントを選んであげて下さい。


アジリティーのようなスポーツを楽しむ犬は、骨や関節は勿論ですが、身体への負担も大きくかかるので、日頃から栄養管理をしっかりし、ケガの予防と健康な身体を維持してあげるのも、スポーツを楽しむ上でとても大切な事です。

家庭のいぬねこ医学で、もっと詳しく犬の病気を知ろう！

愛犬が病気になってしまった時、出来る事はすべてやってあげたいというのが飼い主さんの想いです。犬の病気と犬の身体の事を知って頂き、サプリメントで症状が快方に向かう事を願っております。
rashiku-rashikuのサプリメントは犬の身体に必要な栄養素を満たすために、人間が飲める最高品質で作られています。
動物病院やお客様からも沢山の症例報告もありますので、犬の病気を知って頂き、改善する為にはどんな栄養素が必要なのかをわかりやすく説明していきたいと思います。