骨粗しょう症予防に必要な生活習慣改善と食生活

骨粗しょう症は、人間の間ではよく聞く名前の病気ですが、犬も例外なく発症します。


骨粗しょう症とは、骨の密度が著しく低くなった状態の事です。

その症状は、骨が脆くなる事で骨折などの危険性が急激に高まってしまい、ちょっとの運動で骨折や脱臼をしてしまうほか、運動を嫌がるようになったり、関節痛を引き起こしたりしてしまいます。


大きさや犬種にもよりますが、一般的に7歳を越えて老化が始まってくる時期に、骨粗しょう症の可能性を意識する必要があると言われています


犬もシニア期に入ると、身体機能の衰えや免疫力など、身体のあちこちが衰え、病気にもかかりやすくなります。

犬の老化現象は、小型犬より大型犬の方が早く起きやすいと言われており、小型犬で約9～13歳、中型犬で約9～11歳、大型犬で約7～10歳ぐらいから徐々に老化のサインが表れると言われています。

老化現象が見えてくると、消化機能も低下してしまい、充分なカルシウムが吸収出来ず、骨も弱くなります。
そこで気を付ける必要があるのが骨粗しょう症です。

骨粗しょう症の主な原因

また、骨粗しょう症の要因は、一つに限らないというのも特徴です。

遺伝的な影響、加齢や栄養不足など、複数の原因が複合的に重なっていることも珍しくありません。

さらに別の病気が原因で起こることもあります。


・加齢

加齢によって、全身の新陳代謝が低下することで、骨の分解速度が新しく骨を作る速度を上回ってしまい、徐々に骨が削られていく現象が起こってしまいます。


・運動不足

骨は、刺激を受ければ受ける程、硬く、太く形成されていくという性質があるので、日々の運動が疎かだと、骨格全体に刺激が行き渡らず、骨粗しょう症を引き起こす可能性が生まれてしまいます。


・副甲状腺機能亢進症（ふくこうじょうせんきのうこうしんしょう）

犬の副甲状腺機能亢進症は、喉にある副甲状腺という器官から分泌される、副甲状腺ホルモンの作用が強くなり過ぎた状態を指します。

副甲状腺とは、喉の分泌器官であり、副甲状腺ホルモンを生成している部分です。
副甲状腺ホルモンは、主に血液のカルシウムの濃度を倍増させる働きがあり、骨、腎臓、腸、などに作用されます。

その副甲状腺ホルモンの過剰分泌により、骨格中のカルシウムを分解し、血中カルシウム濃度を過度に高めてしまい、骨密度の低下が起こり、骨粗しょう症を引き起こす可能性が生まれてしまいます。

栄養バランスの低下による骨粗しょう症の予防と治療に必要な食事療法

骨は、タンパク質で構成されている骨梁という土台の上に、カルシウム等が沈着する事で形成されていきます。

タンパク質やカルシウム、そしてカルシウムの吸収を補助する役割を持つビタミンDなどが不足すると、骨粗しょう症にかかる危険性が高まります。

若年性の骨粗しょう症の場合は、一般的に大型犬に多いと言われています。
その理由は、身体が大きい分、必要な栄養素も多くなるので、食事中のカルシウム等がすぐ不足してしまう事が一因とされています。


骨粗しょう症の治療に大切なのは、原因となる病気の治療や、日頃の生活習慣の改善がとても重要です。

何か別の病気で骨粗しょう症が引き起こされている場合、その原因となっている基礎疾患の治療が優先されます。

他にも、運動によって骨に刺激を加えて行くことで、骨の再生を促す細胞が活性化され、骨の分解が抑制されます。これは筋肉の維持にも有効です。

そして、骨粗しょう症の治療にも予防にも、重要な要素を占めるのがこの食事療法となります。


骨の形成に関与するタンパク質、ビタミンD、ビタミンK、カルシウムなどが不足している場合は、それらの栄養素を補う事のできる食事へと変えていきます。


具体的には、カルシウムの量の問題です。

・カルシウムが少ない
・カルシウムの摂取量に不均衡がある
・カルシウムの吸収を助けるビタミンDが不足していることで、血中のカルシウム濃度が低下してしまう。

など、カルシウムの量1つにおいても様々です。


骨粗しょう症は勿論、副甲状腺機能亢進症においても、カルシウムバランスの見直しが必須となります。

しかし、食事の理想的なカルシウムは、バランスを保ちながら食事を与える事が難しく、同時に、ビタミン等の栄養素も取り入れるとなると、食餌だとバランスが偏ってしまい調整が難しくなってしまいます。

そこで、これらの栄養素を補うことの出来るサプリメントを活用し、カルシウムとその吸収に役に立つ、ビタミンA・ビタミンD3を身体に届けてあげましょう。


しかし、多種多様なカルシウムサプリメントを選ぶにあたって、気をつけなければならない点が、必要なビタミンC、ビタミンDと、グルコサミンやコンドロイチン、コラーゲンが含まれていて、そして、水に溶けやすい水溶性の乳酸カルシウムサプリメントであることです。


水溶性のサプリメントだと、卵殻や貝殻粉で作られたカルシウムサプリメントでよく起こる、体内で結晶化する可能性も避ける事ができ、余剰分が蓄積されずに排泄されるので、カルシウムで最も心配される、過剰摂取の問題が解消されます。


消化の吸収を高めるビタミン類がバランス良く配合された、安心してお使い頂ける高品質な水溶性の乳酸カルシウムサプリメントの利用し、カルシウムとリンのバランスを整えてあげる事が大切です。


愛犬の食べる物を選んであげられるのは、飼い主さんをおいて他にはいません。


愛犬の身体は、飼い主さんが選んだ食べ物で作られていきます。

より安全で安心なものを選ぶことができるように、正しい知識を持って、健康な身体を維持してあげるよう心掛ける事が大切です。

家庭のいぬねこ医学で、もっと詳しく犬の病気を知ろう！

愛犬が病気になってしまった時、出来る事はすべてやってあげたいというのが飼い主さんの想いです。犬の病気と犬の身体の事を知って頂き、サプリメントで症状が快方に向かう事を願っております。
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動物病院やお客様からも沢山の症例報告もありますので、犬の病気を知って頂き、改善する為にはどんな栄養素が必要なのかをわかりやすく説明していきたいと思います。