シニア犬の骨粗鬆症の治療、予防にカルシウムサプリメント

動物は加齢によって身体機能が衰え、免疫力が低下し、病気にかかりやすくなります。

また、老化が進むと消化機能も衰え、食事によって摂った栄養がしっかりと吸収されなくなってしまいます。

シニア犬の中でも、特に多いのが、骨粗しょう症です。

骨粗鬆症（こつそしょうしょう）とは、骨の密度が著しく低くなった状態で、その症状は運動を嫌がるようになったりするほか、関節痛を引き起こし、骨折などの危険性が急激に高まり、ちょっとの運動で骨折や脱臼をしてしまいます。

骨粗しょう症の主な原因

骨粗しょう症は、大きさや犬種にもよりますが、一般的に7歳を越えて老化が始まってくる時期に発症を意識する必要があると言われています



骨粗しょう症の要因は、一つではありません。
遺伝的な影響、加齢や栄養不足など、複数の原因が複合的に重なっていることも珍しくなく、別の病気が原因で起こる事もあります。



・加齢による新陳代謝の衰え

加齢により全身の新陳代謝が低下することで、骨の分解速度が新しく骨を作る速度を上回ってしまい、徐々に骨が削られていく現象が起こってしまいます。


・運動不足

骨は刺激を受ければ受ける程、硬く、太く形成されていくという性質があります。

日々の運動が疎かだと、骨格全体に刺激が行き渡らず、骨粗しょう症を引き起こす可能性が生まれてしまいます。


・副甲状腺機能亢進症（ふくこうじょうせんきのうこうしんしょう）

犬の喉にある副甲状腺という器官から分泌される、副甲状腺ホルモンの作用が強くなり過ぎた症状を、副甲状腺機能亢進症といいます。

副甲状腺とは、喉の分泌器官であり、副甲状腺ホルモンを生成している部分です。
副甲状腺ホルモンは、主に血液のカルシウムの濃度を倍増させる働きがあり、骨、腎臓、腸、などに作用されます。

その副甲状腺ホルモンの過剰分泌により、骨格中のカルシウムを分解し、血中カルシウム濃度を過度に高めてしまい、骨密度の低下が起こり、骨粗しょう症を引き起こす可能性が生まれてしまいます。


・栄養バランスの低下

骨は、タンパク質で構成されている骨梁という土台の上に、カルシウム等が沈着する事で形成されていきます。

タンパク質やカルシウム、またカルシウムの吸収を手助けをするビタミンDなどが不足すると、骨粗しょう症にかかる危険性が高まります。


若年性の骨粗しょう症の場合は、一般的に大型犬に多いとされていて、その理由は、身体が大きい分、必要な栄養素も多くなるので、食事中のカルシウム等がすぐ不足してしまう事が一因だと言われています。

加齢や病気による骨粗しょう症の予防、治療には、生活習慣、食生活の改善が重要です

骨粗しょう症の治療に大切なのは、原因となる病気の治療や、日頃の生活習慣の改善がとても重要です。

病気が原因で骨粗しょう症が発症している場合は、その原因となっている基礎疾患の治療が優先されます。

他にも、運動によって骨に刺激を加えて行くことで、骨の再生を促す細胞が活性化され、骨の分解が抑制されます。
これは筋肉の維持にも有効です。


そして、骨粗しょう症の治療にも予防にも、重要な要素を占めるのが、日々の食事で、具体的には摂取しているカルシウムの量の問題です。

骨粗しょう症は勿論、副甲状腺機能亢進症においても、カルシウムバランスの見直しが必須となります。


しかし、食事の理想的なカルシウムをバランスを保つ事は難しく、ただ沢山カルシウムを与えれば良いというわけではありません。

カルシウムはリンとバランスよく摂取し、また、グルコサミン、コンドロイチン、など、骨や関節に必要な栄養素も補う事ではじめてしっかりと機能するようになります。

また、ビタミンA・ビタミンD3もカルシウムを機能させる上で重要な栄養素となります。


しかし、これらの栄養素を食餌で一度に取り入れるとなると、調整が難しくなってしまいます。

そこで、これらの栄養素を補うことの出来るサプリメントを活用し、カルシウムとその吸収に役に立つ、ビタミンを身体に届けてあげましょう。


カルシウムのサプリメントは沢山ありますが、選ぶ上で注意が必要な点もあります。

それは、卵殻や貝殻粉で作られたカルシウムサプリメントでよく起こる、体内で結晶化する可能性が存在するという点です。

水溶性のカルシウムサプリメントなら、余剰分が蓄積されずに排泄されるので、カルシウムで最も心配される、過剰摂取の問題が解消されます。



愛犬の身体は、飼い主さんが選んだ食べ物で作られています。そして、愛犬の食べる物を選んであげられるのは、飼い主さんをおいて他にはいません。

消化の吸収を高めるビタミン類がバランス良く配合された、安心してお使い頂ける高品質な水溶性の乳酸カルシウムサプリメントの利用し、カルシウムとリンのバランスを整えてあげましょう。


飼い主さんは、より安全で安心なものを選ぶことができるように、正しい知識を持って、健康な身体を維持してあげるよう心掛ける事が大切です。

家庭のいぬねこ医学で、もっと詳しく犬の病気を知ろう！

愛犬が病気になってしまった時、出来る事はすべてやってあげたいというのが飼い主さんの想いです。犬の病気と犬の身体の事を知って頂き、サプリメントで症状が快方に向かう事を願っております。

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動物病院やお客様からも沢山の症例報告もありますので、犬の病気を知って頂き、改善する為にはどんな栄養素が必要なのかをわかりやすく説明していきたいと思います。