犬の産後のカルシウム不足はサプリメントで効率よく補いましょう

犬の出産後は、人間と同様に、様々な症状が発症する可能性が増す為、出産が無事成功した後も、注意を怠らず、適切な対応を行う必要があります。


中でも、出産後の母犬が、授乳によって仔犬にカルシウムを与える事から血液中のカルシウム濃度が低下することで発症してしまう、低カルシウム血症には注意が必要です。


犬は人間よりも遥かに大量のカルシウムを必要とする動物です、仔犬の頃から、母犬の母乳からカルシウムをはじめとした必要な栄養素をしっかりと補う事で、成犬になってからも健康な骨を保ちます。

仔犬がそれだけの量のカルシウムを母犬から摂取すると、勿論母犬の体内のカルシウムも大量に消費されてしまいます。


低カルシウム血症を発症すると、様々な不調を見せるようになる為、必要なカルシウムをしっかりと補い、予防をしていく必要があります。

犬の低カルシウム血症の症状

低カルシウム血症の症状は様々で、意識を失う、いらいら感、筋肉の硬直、異常な筋肉の収縮、耳や顔の部分的な痙攣、呼吸が荒くなる、白内障、食欲不振、嘔吐などがあります。

また、重度になるとテタニーという症状が現れることもあります。


テタニーとは血液中のカルシウムやマグネシウムの減少によって生じる痺れや痙攣といった現象です

主に、授乳期に急激にカルシウムを消費した母犬の血液中のカルシウム濃度が不足する事で発症します。


いずれの症状も、重度である場合はとても危険ですので、症状の兆候が見られた場合は、すぐに動物病院へ連れて行き、検査をしてあげましょう。

さまざまな低カルシウム血症の原因

前述したように、仔犬への授乳によって大量のカルシウムを消費してしまう原因以外にも、低カルシウム血症を発症する原因は様々です。


出産の他にも、腎不全やマグネシウム血症、急性膵臓炎、腸管からの吸収不良、副甲状腺機能低下症などといった基礎疾患が、低カルシウム血症を引き起こす可能性もあります。

低カルシウム血症の治療に必要な生活習慣改善

低カルシウム血症の治療、予防には、日常生活による生活習慣がとても大切になります。


前述したような、原因に他の病気がある場合、その基礎疾患の治療が優先されます。

犬がテタニーを発症している場合は、グルコン酸カルシウムや塩化カルシウムの静脈注射などによる応急治療が行われます。


そして、予防に関しては、食生活による栄養補給が重要です。

カルシウムや、カルシウムの吸収を促進するビタミンDの摂取不足といった栄養バランスの乱れが、低カルシウム血症を引き起こす主な原因となります。

特にビタミンDは、犬と猫の皮膚においては紫外線によって十分な量が生成されませんので、日々の食事からしっかりと摂取する事が大切です。

カルシウムはただ多く与えれば良いというわけではありません

低カルシウム血症の症状の改善や、その原因にもなる栄養バランスの乱れを整える為には、ビタミンが含まれたカルシウムサプリメントが重宝されます。


ビタミンDにはカルシウムの吸収を補助する働きがあり、このビタミンDが不足すると、カルシウムの吸収が阻害されてしまい、血液中のカルシウム濃度の低下に繋がります。

しかし、これらは食事のみによる栄養素で充分な量を摂取するのは難しく、効率良く補う為にはサプリメントで必要分を補うのが効果的です。


また、サプリメントを利用しカルシウムを与える場合に、注意が必要な点に、「他の栄養素とのバランス」があります。

特に、リンとカルシウムは結合する事で機能します。


体内ミネラルの中で、カルシウムの次に多く存在すると言われているリンは、あらゆる生物にとっての必須元素です。

体内のリンの殆どは骨や歯の構成成分として使われており、残りは筋肉、脳、神経などをはじめ、その他のすべての組織の中に存在しています。


カルシウムが不足していて、リンが過剰な状態だと、骨格が病弱になり骨折になりやすくなり、過剰なリンは慢性腎疾患の進行を促進してしまいます。


また、カルシウムが過剰で、リンが不足している場合は、行き場のないカルシウムは内蔵や骨の周りに付着してしまいます。そして一度内蔵に付着したカルシウムは取り除く事ができません。


どちらが多く、どちらが少ないでもない、理想的なバランスを保つ事が一番大事です。

カルシウムとリンの割合は、1：1から2：1くらいを保つ事が理想的と言われています。

不足していくカルシウムを効率良く補うにはサプリメントの利用が有効です

では、多種多様なカルシウムサプリメントの中で、一体どのようなものを選ぶのが理想的なのでしょうか


リンとのバランス、高カルシウム血症も含めた過剰症を視野に入れた場合、消化吸収に優れた水溶性の乳酸カルシウムのサプリメントが適しています。

水溶性のサプリメントだと、卵殻や貝殻粉で作られたカルシウムサプリメントでよく起こる、体内で結晶化する可能性も避ける事ができ、余剰分が蓄積されずに排泄されるので、カルシウムサプリメントで最も心配される、過剰摂取の問題が解消されます。


低カルシウム血症に限らず、病気の治療にも予防にも、食事の質や栄養のバランスを考えることは、愛犬を元気で長生きさせるためにはとても大切なことです。


愛犬の身体は、飼い主さんが選んだ食べ物で作られていきます。

そして犬の食べる物を選んであげられるのは、飼い主さんをおいて他にはいません。


より安全で安心なものを選び、普段の生活環境の見直しを心掛けながら、サプリメントを利用し不足分を補っていく事がとても重要です。

家庭のいぬねこ医学で、もっと詳しく犬の病気を知ろう！

愛犬が病気になってしまった時、出来る事はすべてやってあげたいというのが飼い主さんの想いです。犬の病気と犬の身体の事を知って頂き、サプリメントで症状が快方に向かう事を願っております。

rashiku-rashikuのサプリメントは犬の身体に必要な栄養素を満たすために、人間が飲める最高品質で作られています。

動物病院やお客様からも沢山の症例報告もありますので、犬の病気を知って頂き、改善する為にはどんな栄養素が必要なのかをわかりやすく説明していきたいと思います。