犬のアトピー治療に欠かせない酵素

犬の皮膚疾患の中でも、最も多く見受けられるのが、このアトピー性皮膚炎です。


アトピー性皮膚炎はアレルギーの一つで、人間と同じように、犬の身体にも外から入ってきた異物を排除し、身体を守る免疫機能があります。

このダニやカビなどの異物や侵入物を指す「アレルゲン」に対しての免疫機能が過剰に反応してしまい、本来は反応しないものまで過剰に反応してしまうことを、アレルギーといいます。


アレルギーの一種であるアトピー性皮膚炎は、アレルゲンに対する身体の免疫の過剰反応で、遺伝的素因と皮膚のバリア機能不全という2つの素因が関わっているのが特徴です。

アトピー性皮膚炎にかかってる犬は本当に多く、その数は、犬全体の10%にアトピー性皮膚炎があると言われている程です。

アトピーになりやすい犬種

特にかかりやすいと言われているシーズーや柴犬。また、ウェストハイランドホワイトテリアやゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー、ミニチュアダックスフントにトイプードルなどの犬種が、アトピー性皮膚炎になりやすいと言われています。

生まれつき皮膚が弱い犬はアトピー性皮膚炎になりやすいと言えます。

アトピー性皮膚炎の症状

犬のアトピー性皮膚炎で症状が出る場所は、足の曲がった場所、顔面、耳、首から胸にかけて、四肢の指の間が一般的で、外耳炎も頻繁に見られます。


アトピー性皮膚炎発症年齢は約70％が3歳以下、約85％が5歳以下です。また、アトピー性皮膚炎の初期段階には季節性があると言われています。

発症し始めの頃は、春だけ痒がるなど、ある季節に痒みが生じますが、年月を経るにつれ痒みが慢性化し、一年中痒がるようになります。


また、体を掻いたり舐めたりすることによって、次のような症状が出ます。

通常赤くて痒みを伴い、かいてしまう為引っかき傷や、脱毛などが発症し、慢性化すると、象の皮膚のように黒くて硬くなってしまう、「苔癬化」などの症状が現れてしまいます。

腸内環境とアトピーの関係

前述のアレルギーの仕組みと、身体の腸の関係は、実はとても密接で、腸内環境が乱れる事によって、アレルゲンの侵入を許し、アレルギーが起きる原因となります。

腸の中にある、腸内細菌の働きはとても重要で、前述したアトピーの直接原因である、免疫機能の過剰と直結しているのです。

更に重要なことは、この腸内細菌が体に必要な殆どの成分を産生しているということです。

もちろん、原因の免疫細胞に必要な成分は全て腸内細菌から作られています。


アトピーを発症による痒により、体内では多くの活性酸素が発生して、腸内細菌を激減させてしまう他、細胞を傷つけたり、自律神経に必要なミネラルをのバランスも崩してしまいます。

ミネラルは腸内細菌が産生した成分を必要な各細胞に運ぶ働きや、不要な成分を外へ排泄する役目をしていて、身体を維持する上でとても重要なな元素です

アトピーによる時間の経過と共に、症状が悪化してしまうのは、腸内細菌やミネラルが減少してゆくことになるのです。


様々な原因から、腸内環境が悪化し、善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れてしまうと、腸内細菌が十分に働かず、タンパク質がアミノ酸に分解されずに腸壁から血液中に入り込んでしまい、免疫過剰によりタンパク質を異物と認識し攻撃を始め、皮膚炎・アレルギー・アトピーが発症してしまいます。


これがアレルギーの大きな流れです。

体内に生きた酵素を届ける事が酵素がアトピーの治療に効果的

多くの人間や動物を悩ますアトピー性皮膚炎ですが、体内に酵素を取り入れることにより、かなり改善することが期待できます。


酵素は、生命活動の源であり、細菌のような単純な構造の生命でも、ウィルスから身体を守る酵素が働いています。


酵素の働きは、血圧や神経など、身体の恒常性の維持や、免疫力や自然治癒力を正常に保ち、細胞の再生や修復、神経系やホルモン系のバランス調節、食べた物の消化や毒物、毒素の解毒などと、その働きはあらゆる生命活動の根幹を担っています。


体内の酵素が不足すると、身体のあらゆる機能が低下し、免疫システムの動作にも異常が生じてしまいます。

サプリメントによって酵素を身体の中に届ける事で、アトピーの治療を行う

アトピーや皮膚疾患の治療はとても厄介で、病院に行っても、一時的に痒みを止めるか、もしくは皮膚傷害が蔓延することを防ぐ「抗ヒスタミン鋼」や「コルチコステロイド剤」を出してくれますが、これらは一時的に良くはなりますが、根本的に病気を治す薬ではないので、薬の効果が切れるとまた再発してしまいます。

再発したらまた薬で治すの悪循環が続くと、体内での免疫力が低下してしまい、結果的に病気に弱い身体へとなってしまいます。


アトピー性皮膚炎やアレルギーなどの皮膚疾患を根本的に治療するには、しっかりと酵素を体内に届け、腸内環境を整えることが必要です。



腸内環境を改善する為に必須な2代要素である

食べ物の消化を補助する「酵素」
腸内細菌のバランスを整えるのに必要な「プロバイオティクス」

プロバイオティクスは、体内に善玉菌を届け、これを繁殖させ、腸内細菌のバランスを保つように作用しています。


そして、酵素を利用する前提として、酵素は熱に弱いということがあります。

酵素は48度以上の温度で加熱してしまうと死滅してしまいます。なので、加熱して加工されたドッグフード等には酵素は含まれていません。

また、体内に入る前に、胃酸によって溶かされてしまい、酵素単体を身体の中に届けるのはとても困難です。


そこで、身体の中に安全に酵素を届ける方法として、天然酵母を含んだサプリメントを摂取する方法があります。

酵素はタンパク質で出来た成分ですが、酵母は胃酸にも強い生物です。そのため、酵母は胃酸を通り抜け、腸の中で酵素を生み出してくれます。

また、酵母は小腸に留まり、消化吸収の他、内分泌系、自律神経系、免疫系の機能を健康的に保つ働きをします。

特に免疫系は、大腸にはほとんどみられないため、最も大切な機能といえます。


酵母から酵素を、乳酸菌などからプロバイオティクスを。これらを同時に摂る事の出来るサプリメントを利用して、整腸をしてあげてください。


アトピーは非常に治療に時間がかかる病気です。

薬の投与により一時的な快復は望めますが、それでは完治した事にはなりません。

ゆっくり時間をかけて、食事療法による、腸内環境の改善と、アレルゲンが発生しない環境を作ってあげる、愛犬の健康を想った毎日のケアがとても重要です。

家庭のいぬねこ医学で、もっと詳しく犬の病気を知ろう！

愛犬が病気になってしまった時、出来る事はすべてやってあげたいというのが飼い主さんの想いです。犬の病気と犬の身体の事を知って頂き、サプリメントで症状が快方に向かう事を願っております。
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動物病院やお客様からも沢山の症例報告もありますので、犬の病気を知って頂き、改善する為にはどんな栄養素が必要なのかをわかりやすく説明していきたいと思います。