腎機能が低下した状態でのタンパク質補給にアミノ酸サプリメント

人間にとっても犬にとっても、食べた食事は脂質・糖質・タンパク質という3大栄養素に分けられます。

この中で、脂質と糖質は身体を動かすエネルギーとして使われた後、二酸化炭素や水となって身体の外へ出ていきますが、タンパク質だけは血や肉となり、身体を作るエネルギーとして使われた後、老廃物となります。

腎臓には様々な機能があり、その代表的なものは尿などの代謝老廃物をフィルタリングし、排泄することです。

この老廃物は体から自然に出て行くことはなく、腎臓のみがこの老廃物を除去し排泄する事ができます。


さらに血圧の調節、カルシウムの生産、 リンの代謝する役を持っています。

このように、様々な働きを持つ腎臓は、脆弱な器官であるので、老犬にとって一番に問題が出る器官です。

腎臓が悪くなると？

犬の腎不全は、腎臓が血液から老廃物を取り除くことができなくなっているため、血液中の毒素が徐々に蓄積される状態です。腎不全の犬は尿毒症中毒の症状を示しています。


犬の腎不全には、突然起こる急性腎不全と、時間の経過につれて徐々に悪くなる慢性腎不全の二つがあります。


急性腎不全が突然起こるのは、通常不凍液中毒や、レーズンやブドウ中毒、またはいくつかの抗生物質や化学療法薬などの中毒の結果です。

細菌感染症や脱水、うっ血性心不全も急性腎不全をもたらす可能性があります。

急性腎不全は非常に致命的な病気で、犬はすぐに集中的な輸液療法の緊急治療で入院する必要があります。


慢性腎不全は、ゆっくりとした進行性疾患です。

腎臓が約70-75％の細胞を失った時に、腎不全が始まったとされます。
それまでは腎臓が正常に働き、症状があまり出ないので、 多くの場合かなり長い間検出できません。



腎臓に障害が起こると、血液中の老廃物をろ過したり、身体に必要な水分を再吸収する働きができなくなってしまいます。


腎臓の基本的な機能単位を「ネフロン」といいます。

これは、腎小体とそれに続く1本の尿細管のことを指します。

ネフロンは、人間の場合は左右の腎臓に合わせて200万個、犬では80万個、猫では40万個ほど存在し、各ネフロンでろ過、再吸収、分泌、濃縮が行われ、尿が作られていきます。


様々な原因により、ネフロンが働けなくなってしまうことで、腎臓病は起こります。

ネフロンがおよそ半分まで残っている間は症状はありませんが、次第に残りのネフロンも傷付いていき、残りのネフロンが25%くらいになるまでの間に水をたくさん飲む、尿の量が増えるなどの症状が現れてきます。


やがて、殆どのネフロンが働かなくなってくると、尿として体の外に出されるべきだった毒素が十分に出されなくなるため、尿毒症といわれる非常に危険な状態になります。

血液中に毒性のある不要物がたまって嘔吐や下痢などを起こしたり、脱水症状になったりしてしまいます。

腎疾患の治療

犬の慢性腎不全の診断は血液検査と尿検査を含みます。

犬の腎臓機能が悪化すると、過剰量の窒素、酸、アンモニア、および他の化学廃棄物が犬の血液や組織に残される、尿毒症になります。

尿毒症の程度は、血中尿素窒素やクレアチニン、電解質を測定する血液検査によって決定されます。


慢性腎不全の一般的な治療は、皮下輸液療法です。

一度障害を受けて損傷してしまったネフロンは、元には戻りません。

そして傷付いて部分が行っていた働きを、残ったネフロンが請け負う事で、負担が増えてしまいます。


そこで、皮下輸液療法や食事療法を行い、残された正常なネフロンを保存することにより、病気を悪化させないための治療を続けます。

病気が進んで尿毒症が出てしまった場合は、その症状を軽減することが治療の目的となります。

腎不全の自然治療に必須アミノ酸サプリメント

腎臓の数値が悪くなると、低タンパクの食事による、食事療法がされます。

腎臓が悪いということは、老廃物を取り除き、排除する機能が弱くなってしまっているという事です。

そのような場合、腎臓に与える負担を減らす為に、口から入ってくる食品のうち、老廃物を作り出す食品を減らす必要があります。

これが「摂取するタンパク質を減らしましょう」と言われる所以であり、腎臓病の食事療法となります。

しかし、タンパク質は大切な3大栄養素の一つです。

タンパク質が不足していると、そのバランスが崩れてしまいます。

低タンパクの食事を摂り続けていくと、食事療法だけでは犬が痩せたり、筋肉が衰えてしまう事も少なくなく、薬も体に蓄積してしまう心配もあります。

また、生きていくためのエネルギー摂取も乱れてしまいます。

栄養のバランスが崩れ、動きたがらなくなり、食欲もなくなると、本来必要な栄養も行き渡らなくなり、症状はさらに悪くなるばかりです。


食事によるタンパク質を減らす目的は、老廃物を減らすことですので、なるべく老廃物が出ない食品を摂り、なおかつカロリーを確保する必要があります。


そこで有効なのが、サプリメント療法を取り入れるという方法があります。


有効なサプリメントは、上質なアミノ酸サプリメントとなります。

腎臓に負担のかからない食事というのは、老廃物の少ない、消化に時間のかからないものや脂肪成分の少ないものになります。

アミノ酸は、タンパク質を更に細かくした、タンパク質の最小の単位ですので、腎臓への負担を軽減しながら必要な分の良質なタンパク質を摂取する事ができます。


獣医さんと相談する事は前提になりますが、L型のアミノ酸は、内臓の働きを休めながら、犬が必要とする栄養素を吸収しやすいので、腎臓の負担を軽減してくれます。

腎機能の低下により、低タンパク食を続けることで、必用なタンパク質が補えず、身体の筋肉も衰えてしまった場合、老廃物による負担を減らしながら、必用な分のタンパク質を補うことが出来るアミノ酸サプリメントの利用した食事療法が効果的です。

家庭のいぬねこ医学で、もっと詳しく犬の病気を知ろう！

愛犬が病気になってしまった時、出来る事はすべてやってあげたいというのが飼い主さんの想いです。犬の病気と犬の身体の事を知って頂き、サプリメントで症状が快方に向かう事を願っております。

rashiku-rashikuのサプリメントは犬の身体に必要な栄養素を満たすために、人間が飲める最高品質で作られています。

動物病院やお客様からも沢山の症例報告もありますので、犬の病気を知って頂き、改善する為にはどんな栄養素が必要なのかをわかりやすく説明していきたいと思います。