犬のくる病の治療にカルシウムサプリメント

くる病（クル病）とは、骨の成長不良などにより、骨や関節が変形してしまう病気です。



くる病は、病気の中でもどんな犬にでも発生する可能性のある病気ですが、中でも、成長期の大型犬の子犬に多いとされています。

くる病の原因

くる病は成長期にカルシウムの吸収が進まないために発生する場合が多いです。

また、日光浴不足や免疫力低下、栄養不足、骨の成長不良などによって、食餌中のカルシウムと無機リン酸が体内に不足し、ビタミンDの体内合成が十分に出来なくなってしまう事も原因となります

他にも、不均衡、代謝障害のほか、タンパク質の不足、マグネシウムの過剰給餌、小腸内phの上昇、慢性の消化管障害、寄生虫の寄生などと原因は様々です。

また、逆にカルシウムを過剰摂取すると、軟骨の骨化の働きが阻害され、軟骨部位が厚くなり損傷を受けます。これを、骨軟骨症と言います。

くる病の症状

犬がくる病になりますと、関節がぷっくりと膨らんだり、足が内またになるなどの、足の変形がひと目で分かるようになります。

また、両足を引きずったりと、歩行障害も出てきます。 更に病気がひどくなると1歩も歩けなくなる場合もあります。

関節の痛みも伴う為、だんだんと散歩を嫌がってしまうようになってしまい、筋肉も低下し、ふらふら歩行するようになります。

くる病の治療にカルシウムサプリメント

治療方法としては、内科的治療を行っていきます。

カルシウム剤やビタミンDの投与を行い、不足している栄養素を補いつつ、骨の変形が激しい場合には運動制限を指示される場合もあります。

病気が原因で、栄養素不足になっているケースでは、その基礎疾患の治療に注力します。

病的な骨折・骨の変形のないくる病であれば、一ヶ月程度で通常の生活ができるようになります。


しかし、くる病の予防や病気の治療中・後はバランスのとれた食事を心がけましょう。

カルシウムとビタミンDが豊富な食事を与えるのが効果的ですが、過剰摂取は禁物です。


人間の場合ですと、ここに日光浴によるビタミンDの合成が効果的とされていますが、犬の場合ですと、それらはあまり作られません。

日光浴や運動も同様に、過度な負担をかけるのは避け、カルシウムとビタミンDを含んだバランスのとれた食事による食事療法と、適度な運動と、窓際にハウスを移動するような、日当たりを調節してあげてください。

また、その際には、カルシウムとその吸収を助けるビタミンが豊富なサプリメントでかつ、過剰摂取の危険を配慮した、水に溶けやすい水溶性のカルシウムの含まれた上質なカルシウムサプリメントを使用してあげると効果的です。

家庭のいぬねこ医学で、もっと詳しく犬の病気を知ろう！

愛犬が病気になってしまった時、出来る事はすべてやってあげたいというのが飼い主さんの想いです。犬の病気と犬の身体の事を知って頂き、サプリメントで症状が快方に向かう事を願っております。
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動物病院やお客様からも沢山の症例報告もありますので、犬の病気を知って頂き、改善する為にはどんな栄養素が必要なのかをわかりやすく説明していきたいと思います。