食事療法による胆泥症の改善にアミノ酸サプリメント

なんらかの原因で身体の中の胆汁が濃縮して変質し、胆泥というドロっとしたものとなり、この胆泥が胆嚢（たんのう）に停滞してしまう症状を胆泥症と言います。

胆嚢は、胆汁を産生し貯留する器官です。胆汁には、脂肪を分解し、水に溶けやすいよう乳化させる役割を持っています。

胆嚢に貯えられた胆汁は、元はサラサラな水溶性の液体ですが、成分が変化するとドロドロの胆泥や石のように硬い胆石を形成します。


犬では胆石症の発生は比較的稀な病気です。
人間の場合の胆石症はコレステロールが結晶化したものが多いですが、犬のほとんどはカルシウム塩です。

また、慢性は2歳以上でなることが多く、胆石の形状や大きさによって異なりますが、初期の症状は特に大きな症状がなく、血液検査で胆管系の酵素上昇で疑われるケースが多く見られます。


しかし、胆泥症は深刻な病です。
形成された胆泥や胆石が胆管に詰まったり、胆嚢の重度炎症が起きたりすると重症化し、最悪の場合、胆泥症で胆管や胆嚢の中にガスが蓄積されて破裂して、胆管閉塞、胆嚢破裂、腹膜炎、胆嚢炎、胆管肝炎、腫瘍疾患などの命に関わる状態に陥る危険性があります。

肝臓は、その優れた予備能力と再生能力の高さから、多少の問題なら弱音を吐かずに働き続けてしまうため、「沈黙の臓器」などと呼ばれています。

胆泥症を患うと、胆嚢疾患から肝臓疾患を併発することも多いのですが、その性質の為、肝臓は初期の状態では症状を呈しませんが、発症している頃には、その時点で肝機能の約5～8割が障害を受けていることが多いため、症状がなくとも危険な状態である可能性があります。


事前から、愛犬が健康でいられることに注意して対処治療しておくことこそが最善策です。

胆泥症になる原因

胆泥症の原因ははっきりは分かっておらず、要因を明白にするというのは難しいです。

慢性的になっていくケースが多く、胆嚢炎や内分泌疾患（甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症）に伴って発症します。

また、細菌感染から併発した胆嚢炎が原因になって発症することが多いです。

胆嚢炎は細菌感染や腸炎・膵炎・肝炎・胆管炎などから併発して様々な症状が現れますが、胆嚢炎が発症してしまうと胆汁の性状が変わり、胆石や胆泥になりやすくなります。

その他、食事の量や質（特に高カロリー、高脂肪の食物）、肥満、運動不足、老化、体質、遺伝的要因があります。

胆泥症の症状

◆緑色の液体や未消化物をの嘔吐、緩い便

◆食欲不振になり、元気がない

◆お腹を触ると嫌がり、歩かなくなる

◆お腹が膨れている

◆腋の下や腹部に熱がある

◆黄疸耳介の内側や歯肉、眼の白い部分が黄色く変色してしまう

◆血圧が低下し、ぐったりしている


以上のような症状が見られます。

しかし、胆石の形状や、その大きさによって様々に異なりますが、胆泥や胆石が身体に出来た、発見しただけの状態であれば、症状はあまりなく、経過していく事が多いです。

ですが、胆嚢炎がひどく悪化してしまうとその症状は一変します。

胆道が胆泥や胆石で塞がれてしまったり、総胆管閉塞症になったりすると、元気が全く無くなり、散歩に行っても歩かなくなったり、食欲がなくなって何度も吐いてしまったり、歩き方がおかくなったり、体重が著しく下がるなどの症状が出始めます。

胆道が閉塞し、胆汁が十二指腸の方へと排出されなければ、黄疸になり、眼や口腔粘膜などの箇所に可視粘膜が黄色くなることが多くなります。

そして、消化不良を起こしたり胆汁色素が著しく低下してしまうために、排泄物が白く濁ってしまいます。

同時に胆嚢自体も腫れあがり、最悪の場合、胆嚢が破裂して腹腔内の物物が荒れてしまい、臓器としての機能を果たせなくなり、腹膜炎を起こし死んでしまう事もあります。

胆嚢の濁りの要因はアミノ酸不足。アミノ酸サプリメントを用いた食事療法で改善を！

犬の身体の中の分岐鎖アミノ酸が不足していると、胆汁が濃縮されてしまい、胆泥症になってしまいます。
それを解消してくれるのがアミノ酸です。


しかし、分岐鎖アミノ酸は犬の体内で作ることができません
なので、食事療法により、外部からサプリメントを利用し補助する必要があります。

胆泥症は決して治療できない病気ではありません。

重い持病を持っていたり、ひどく衰弱しているような事が無ければ、大概のは完治させることができる病気です。

胆泥症はそう治療が難しい病気でもありませんので、食事療法も効果が期待できます。


アミノ酸サプリメントで注意する点が、「BCAA」という、分岐鎖アミノ酸が含まれている事が条件となります。


「BCAA」は、必須アミノ酸であるバリン、ロイシン、イソロイシンの、分岐鎖アミノ酸の事を指します、

胆泥症は血液中のアミノ酸のバランスが崩れてしまうことで発病するので、BCAAを積極的に摂取することにより、血液中のアミノ酸のバランスの不均衡を改善することが可能になります。

初期の段階だと無症状であるからとはいえ、胆管が閉塞し、急性胆管肝炎や胆嚢破裂によって重篤化するような事態を避ける為にも、早期の発見と、食事治療によって健康状態や生活習慣の管理をしていく事が大事です。

家庭のいぬねこ医学で、もっと詳しく犬の病気を知ろう！

愛犬が病気になってしまった時、出来る事はすべてやってあげたいというのが飼い主さんの想いです。

犬の病気と犬の身体の事を知って頂き、サプリメントで症状が快方に向かう事を願っております。

rashiku-rashikuのサプリメントは犬の身体に必要な栄養素を満たすために、人間が飲める最高品質で作られています。

動物病院やお客様からも沢山の症例報告もありますので、犬の病気を知って頂き、改善する為にはどんな栄養素が必要なのかをわかりやすく説明していきたいと思います。