犬の腸内環境改善に天然酵母サプリメントが選ばれる理由

酵素は生物の活動にとって必要不可欠な要素であることは、前回の記事の、『消化酵素と代謝酵素』でご紹介しましたが、この酵素とよく間違われる存在に、「酵母」があります。

酵母と酵素の違い

酵母と酵素の違いは、それぞれの働きを説明することで答えが見えてきます。

酵素は、身体の中で起こっている様々な化学反応を促進するたんぱく質です。

その、主な働きには、食物の消化や吸収、代謝、排泄があります。

また、酵素は、人間だけではなく動物、植物、微生物、それぞれ必要な酵素を作っています。


しかし、酵母は直径5～10ミクロンというとても小さな単細胞生物（微生物）です。

つまり、微生物なので、酵素を作る事が出来ます。

酵母があって、酵素が作られるのです。


酵母は、細胞内の「核」というところに遺伝子情報を持っている真核生物で、広義には生活環の一定期間において栄養体が単細胞性を示す真菌類の総称です。

つまり、酵母は菌類であり、有機物を利用しながら育つ微生物の仲間です。

酵母の働き

酵母は、動物にとって欠かせない大事な働きをしています。


・糖質の吸収を抑える

糖質をアルコールと炭酸ガスに分解する、『発酵』という酵母の働きによって、体内に摂り入れた糖質を分解し、余分な糖質を吸収するのを抑えます。
それによって、血糖値の上昇が抑えられます。
また、体内の消化・吸収をサポートしてくれるという作用もあります。


・便通を改善する

酵母に含まれる食物繊維の働きによって、腸を刺激して便を速やかに排泄します。
食物繊維には、善玉菌を増やして腸内環境を整える働きもあるため、便秘を改善する効果があります。


・免疫力の向上

酵母には、免疫力を向上させるβ-D-グルカンが含まれています。
このβ-D-グルカンには、体内に入り込んだ異物に攻撃するマクロファージやNK細胞を活性化する作用があるため、酵母を摂ることで免疫力を高める効果が期待されています。


・疲労の回復

酵母には、摂取した栄養素をエネルギーに変える働きを持つビタミンB群が豊富に含まれています。
ビタミンB群はたんぱく質や脂質の代謝を助け、体内でエネルギーを産出し、疲労を回復する効果があるといわれています。

酵母を体内に取り入れ、腸内環境を改善していく事が、犬の健康の維持へと繋がる

このトピックスでも、腸内環境の改善が、健康の維持に繋がる事は何回も取り挙げてきました。（『シニア犬の免疫力は腸内環境で決まる』等）


しかし、消化酵素不足により栄養吸収が滞ってしまっている状態では、どれだけ良質なフードを与えても、犬の健康維持において効果的とはいえません。

このような事態を避ける為に、特にシニア犬やフードをあまり食べない犬に対しては、酵素を含んだサプリメントを利用し、体内に酵素を届けて、効率よく栄養補助を行っていく事が大事です。

勿論、若く健康な犬にとっても酵素サプリメントは効果的です。
より良い消化によって、腸内ガスが少なくなり、糞が小さく硬くなり、そして口臭がなくなり、また、痒い炎症などの皮膚の問題も少なくなります。


しかし、実はサプリメントによって、外から酵素を直接体内に取り入れるのは容易ではありません。

というのも、体内に取り入れようにも、強力な胃酸によって溶かされてしまい、身体の中に酵素が届く頃にはその消滅してしまうからです。

そこで、サプリメントによって「生きた酵母を体内に届ける事が重要となります。」


微生物ですが、酵母は生物です。胃酸に負けず体内に届き、酵素を生み出し、機能してくれます。


愛犬に天然酵母が含まれたサプリメントを利用し、有用菌と食物酵素と消化酵素を身体に常駐させる事で、腸内環境を改善して、栄養の吸収率の良い健康な身体の基盤づくりを若い内から準備しておく事が大切です。




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