動物は、生きている以上、老化を避ける事が出来ません。
これは私達人間は勿論、犬や猫も例外ではありません。 誰もが歳をとり、身体中のあちこちに衰えが生じてきます。
老化が進むとホルモンバランスの乱れから運動量や筋肉量も減少し、各器官も変性しまい、代謝機能が衰えます。
また、気力などの面で色々と変化が出てきて、病気にもかかりやすくなります。
老化が進むと、胃や腸などの消化器官の機能も衰えるので、食生活ひとつも、若い頃のままでは負担を掛けてしまいます。
老齢の犬にとっての栄養とは、身体の成長のために必要なものではなくで、身体の健康を維持するための栄養です。
犬も人間と同様に、たとえ食が細くなってしまっても、必要な栄養素はしっかり摂取する必要があります。
愛犬に老化のサインを感じたら、その変化に合わせて、食事やケアの内容も少しづつ変えていく事が大切です。
犬の老化現象による身体の衰え
犬も人間と同様に、年を重ねると、目、耳、歯、筋骨格、自律神経系など、体の各部が徐々に衰えていきます。
勿論老化にはそれぞれ差があり、10歳を過ぎても元気に走り回るような犬もいれば、4~5歳ですでにもう元気がなく、一日中寝ているような犬もいます。
外見の特徴としては、毛に白髪が混じって薄くなり、目が白く濁る他に、行動だと、耳が遠くなり、睡眠障害やトイレの回数が増えたり、すぐつまづいてしまったりと、犬の老化現象は外見だけではなくその行動にも大きく表れます。
筋肉の衰え
筋肉を毎日使わないだけでも筋肉量はどんどん減っていき、次第に細くなっていきます。
筋肉量が減ることは筋力の衰えに関係しています。
筋力が衰えると関節に負担が掛かり、歩く事なども困難になっていきます。
歩かなくなることは、更に筋肉量の低下を招き、動くこと自体が負担になってきて、運動機能そのものの低下という悪循環を招いてしまいます。
こうした悪循環にならない為にも、日頃から歩ける内に筋肉を鍛えておく事が大切です。
目の衰え
人間と同様に、犬の目も加齢とともに悪くなります。
眼球内部にある水晶体と呼ばれるレンズが曇ってしまう核硬化症(かくこうかしょう)を始め、白内障、緑内障などが、加齢に伴う代表的な眼科疾患です。
物によくぶつかるようになる
視界が不自由な影響で以前より臆病になる
飼い主への依存度が高くなる
よく吠えるようになる
恐怖の裏返しとして攻撃的になる
走らなくなる
愛犬にこのようなしぐさが見受けられるようになると、目が衰えている可能性が高いです。
愛犬の身体の状態に適したケアをしてあげる必要があります。
皮膚の衰え
被毛や皮膚も、加齢によって毛ヅヤが悪くなったり、パサつくようになります。
人間と同じ様に、脱毛や皮膚にシミが見られる事もあります。
また、大きなシミやしこりが見られる場合は、病気の症状や腫瘍の可能性もあるので、獣医師に相談する必要があります。
他にも、耳や内蔵など、身体の様々な部位に、老化による衰えが見られるようになります。
身体を構成するタンパク質とその最小の単位である「アミノ酸」
タンパク質は、胃で消化され、小腸から吸収されて、血管に入り、肝臓に行く頃には99%がアミノ酸という単位まで小さくされています。
地球上のあらゆる生命、植物も動物もアミノ酸が作り出すタンパク質から出来ています。つまり、その最小の単位であるアミノ酸は、全ての生命の素と言っても過言ではありません。
細胞の一つ一つ、更に遺伝子情報であるDNAもアミノ酸から作られています。
必須アミノ酸と非必須アミノ酸
身体を作っている20種類のアミノ酸には、体内で合成できるものと、できないものがあります。
その中で、体の中で合成できるの物が10種類、残りの10種類は合成できない物で、食物を食べることでしか摂取できません。
この体の中で合成できないアミノ酸のことを「必須アミノ酸」と呼び、合成できるアミノ酸のことを非必須アミノ酸と呼びます。
犬にとって必要な必須アミノ酸は9種類となります。
また、アミノ酸には、D型とL型があり、犬の体内で働くのはL型アミノ酸のみといわれています。
そのため、L型のアミノ酸を効果的に摂り入れるれる必要があります。
老化現象とは、加齢によって食物を摂取した時に作られるアミノ酸が、L型アミノ酸からD型アミノ酸に変わってしまい、これによって体内のL型アミノ酸が不足し、身体の機能が衰えてしまう現象の事を指します。
L型必須アミノ酸の種類とはたらき
必須アミノ酸の種類や数は動物によって異なり、犬は9種類と言われています。
◆必須アミノ酸の主な成分
必須アミノ酸には一つ一つ、それぞれ役割があります。
・バリン
バリンはスポーツ前や運動中、スポーツ後に筋肉へのダメージを軽減してくれるアミノ酸です。
また、血液中の窒素バランスを調整する働きもあります。
・ロイシン
ロイシンは肝機能や筋肉を強化させたい犬に摂って欲しいアミノ酸です。
牛肉やレバーに多く含まれています。犬用のエサにも取り入れやすいアミノ酸と思われます。
・イソロイシン
イソロイシンは体の成長促進や筋肉強化、神経物質の働きをサポートすると言われています。
牛乳に多く含まれている運動後疲労回復する際の必須アミノ酸でもありますので、お散歩やドッグスポーツ後の栄養補給としてサプリメントを取り入れるのもいいと思います。
※バリン、ロイシン、イソロイシンを3種を「分枝鎖アミノ酸(BCAA)」と呼びます。
このBCAAは、数あるアミノ酸の中でも筋肉の運動に関係が深い大切なアミノ酸です。
BCAAの中でも、特にバリンとイソロイシンには「持久力アップ」の効果があるといわれています。
また、イソロイシンとロイシンはケト原性アミノ酸と呼ばれ、自身がエネルギー源になりやすい性質があるため、運動前に補給することで筋繊維の損傷を抑える働きがあります。
・アルギニン
アルギニンは血行促進や成長ホルモンの促進に重要な役割を持つアミノ酸です。
牛乳 大豆 玄米に多く含まれます。
・ヒスチジン
ヒスチジンは鶏肉や子牛肉、ハム、チェダーチーズに多く含まれています。
発育に欠かせないアミノ酸であるほか、神経機能のサポートもします。ヒスチジンが多く含まれる食材には犬に与えてはいけないものが多いため、サプリメントでの摂取が安全です。
・リジン
動物の体を構成する物質としてたんぱく質はなくてはならないものです。
リジンは体内でたんぱく質を組成する際にとても重要です。
サワラやサバに多く含まれているので、魚が苦手な愛犬に補給させるなら犬用サプリメントを利用してでの摂取がお薦めです。
・メチオニン
メチオニンは不足すると利尿機能の低下、全身のむくみが生じます。
牛肉、羊肉、全粒粉小麦に豊富です。犬用だけではなく、人間用の抗うつ剤としても注目されています。
・フェニルアラニン
フェニルアラニンはうつ症状や太り気味の体型が気になる方に必要なアミノ酸です。
小麦胚芽や大豆に多く含まれていますが、過剰摂取すると血圧上昇の原因になることもあるので注意が必要です。
・トリプトファン
トリプトファンは乳製品や大豆に多く含まれるアミノ酸です。血液によって運ばれることによってセロトニンというホルモンを分泌し、精神を安定させる効果があります。
医学の分野でも不眠症やうつにお悩みの方向けの治療に活用できるように研究が進められています。
・トレオニン
トレオニンは成長の促進と肝臓への脂肪蓄積防止に大切な必須アミノ酸です。子犬だけでなく、老齢期に入った愛犬の新陳代謝の改善にもお勧めです。
卵や鶏肉、七面鳥といった肉類に多く含まれています。
アミノ酸サプリメントで、身体の中で作ることの出来ないL型必須アミノ酸を補給しましょう
L型必須アミノ酸を体内で生成する事は不可能なので、食物を食べる事で摂取していきます。
犬の毎日の食事に含まれるたんぱく質の利用可能な割合を決定するのは必須アミノ酸であり、これらを全種類をバランスよく摂取することで体内で有効に利用されます。
必須、非必須共にアミノ酸は筋肉組織の生成や、免疫組織での抗体調整、神経インパルスの伝達など、犬の体内で大変重要な役割を果たしています。
しかし、与えすぎると肥満になり、だからといって逆に不足すると体重が減ってしいまい、栄養不足から被毛などの艶がなくなる原因にもなってしまいます。
加齢や病気によって、胃腸の機能や代謝量が減少し食が細くなってしまい、充分な栄養が行き渡らず、身体の免疫力が低下し、また別の病気も引き起こしてしまい、どんどん弱っていってしまいます。
健康維持には、それぞれのバランスを考慮した食生活の改善がとても重要です。
シニア犬は成犬に比べて食べる量が減る分、より効率的に栄養素を摂取できる食事を与えていかないと、栄養が不足してしまいます。
しかし、バランスよく食事をしながら、必要な分のL型必須アミノ酸を摂る事は、とても大変です。
そこで、高品質なアミノ酸サプリメントが有効となります。
年齢とともに必要とされる栄養バランスや、食事の量も変わっていきます。
サプリメントであれば、年齢に適した量を与え易く、効率よく身体の中にL型必須アミノ酸を届けてあげる事ができます。
アミノ酸は様々な器官にとって必要な栄養素です。
年齢と共に必要とされる栄養バランスや食事の量も変わってくるので、それぞれの環境に合わせた高品質のL型必須サプリメントを継続して与え、元気な身体を保てるように心掛ける事が大切です。
家庭のいぬねこ医学で、もっと詳しく犬の病気を知ろう!
愛犬が病気になってしまった時、出来る事はすべてやってあげたいというのが飼い主さんの想いです。犬の病気と犬の身体の事を知って頂き、サプリメントで症状が快方に向かう事を願っております。
rashiku-rashikuのサプリメントは犬の身体に必要な栄養素を満たすために、人間が飲める最高品質で作られています。
動物病院やお客様からも沢山の症例報告もありますので、犬の病気を知って頂き、改善する為にはどんな栄養素が必要なのかをわかりやすく説明していきたいと思います。