ドッグフードでは補えない消化酵素をサプリメントで補う

昔、犬が自然の中で野生に暮らしていた頃、犬は必要な生食であり、生食に含まれる豊富な酵素を摂取する事で免疫力を向上させ、病気に遭う事が少なかったと言われています。

酵素は動物の身体に欠かすことの出来ない要素です。
全ての生き物には酵素が備わっており、酵素が不足すると、免疫力や抵抗力が落ち、沢山の病気が発症し易くなってしまいます。


つまり、野生動物は生食によって酵素を本能的に摂取していたので、健康な身体を維持してきたのです。


しかし、野生から離れ、人に飼われるようになってからは、自分で酵素を摂取することが難しくなりました。

飼い主さんは、酵素に対する認識を把握し、愛犬の酵素不足を気遣うよう意識していく事が、愛犬が長い間健康を維持していく為に重要となります。

消化酵素とその種類

酵素は食物を消化するために必要とされ、この目的のために2つの種類の酵素が存在します。

動物の消化活動に関わる酵素には、体内にある潜在酵素の中の、「消化酵素」と、体外から摂取されることによって働く「食物酵素」があります。


私達は動物は、食べ物に含まれている栄養を、食事として摂取することで得ています。

しかし、実は食材を口にするだけでは体の中に適切に吸収されることはありません。

栄養を使うのも蓄えるのも、その栄養素の固まりである食べ物を分解し、体に吸収されやすい形にまで細かくする作業が必要です。


この、大きな食物を、腸管から吸収できるような小さな分子に分解する手助けするのが「消化酵素」です。


■犬の消化酵素として主要なものを紹介します。いずれも健康を維持するためには必要不可欠なものです。


消化酵素は、その分解する栄養素の種類によって、「タンパク質分解酵素」「炭水化物分解酵素」「脂肪分解酵素」の3種類に分けられます。


・タンパク質分解酵素：プロテアーゼ

プロテアーゼは、タンパク質を分解し、アミノ酸に変化させる消化酵素です。タンパク質自体は食事に十分含まれていても、酵素不足により適切な吸収量に及ばないケースも散見されます。


・炭水化物分解酵素：アミラーゼ

アミラーゼは、炭水化物類をスクロースやラクトース、マルトースなどと呼ばれる物質に分解するための消化酵素です。アミラーゼによって分解されたこれらの物質は、生命を維持するために必要なエネルギーとして消費されます。


・脂肪分解酵素：リパーゼ

リパーゼは、脂肪分を分解する消化酵素です。胃液・膵液に含まれます。


このように、体の中の様々な消化器官で、栄養素ごとに適した消化酵素が働いています。日々口にしている食物は、こうして体内に吸収できる大きさにまで分解された後に、はじめて体の中に入ってエネルギーとして利用されることができるのです。

これは犬も人間も例外ではありません。

消化酵素が不足していくと身体にどんな影響が起こるのか

身体に元々持っている酵素を増やす事はできないので、加齢や病気により消化酵素が減少してしまうと消化機能はどんどん低下していきます。

この状態になると、どんなに栄養に気を使った食事をしても、その栄養を身体の中に取り入れることが出来なくなるので意味がなくなってしまいます。


消化酵素は、犬の体内で主にタンパク質から合成されます。

したがって、特にタンパク質の摂取量が不足している犬や、老化により酵素合成能力自体が低下してしまった犬、また胃腸や膵臓などの病気にかかった犬などは、消化酵素の不足の可能性が高いです。


また、消化酵素が不足することで、消化が出来ない負担が別の消化器系にかかってしまったり、腸内環境が悪くなってしまいます。

これによって腸内細菌のバランスが崩れて毒素を作り出し、この毒素が免疫力を低下させ、さらに深刻な健康障害を引き起こしてしまう可能性があるのです。

これはお腹を壊したり、口臭や体臭などの臭いの問題にも繋がるほか、アレルギーや皮膚トラブル、ガンなどの問題にも繋がります。

効率よく酵素を摂り入れていく為の酵素サプリメント

肉食動物である犬や猫が求めている食事は、酵素がたっぷり含まれている生の肉を食す事です。
本来、野生の犬や猫は、ネズミやウサギなどの内臓なども含む全てを食し、そこに含まれる大量の栄養素を摂取する事によって、バランスを保ってきました。


では、肉食動物である犬や猫に必要な酵素や栄養分が、栄養補助食品として一般的に販売されているペットフードに含まれているかというと、実はこれらが含まれていない市販のペットフードは、全体の90％以上を占めているのが現実です。


その原因は、酵素の特徴にあります。


酵素は、主に生の食品に含まれる要素です。

そして、熱に弱く、48度以上の熱を加えると死滅してしまう特徴があります。

さらに、食品防腐剤、人工着色料や香料などの化学物質も、酵素を不活性化、または破壊してしまいます。

したがって、愛犬にキブルや缶詰食品などの高熱で調理されたドッグフードを与えると、犬は食品から十分な消化酵素を得られず、同時に完全に食べ物を消化するために多くの消化酵素が必要になってしまいます。


生肉や野菜など、加熱してない生の食材を与えるようにすれば、犬の酵素不足も補うことができます。
しかし、日常的にそれらの食品を与えるのはとても困難です。


また、熱の問題の他にも、体内の強力な胃酸によって溶かされてしまい、身体の中に酵素が届く頃には消滅してしまいます。


そこで、天然酵母が含まれたサプリメントを利用し、「生きた酵母を体内に届ける」事を提案します。

微生物ですが、酵母は生物です。胃酸に負けず体内に届き機能してくれます。


人間も動物も、健康の為には、まず第一に食事に含まれた栄養素がスムーズに吸収されることが最も望ましいです。

酵素を生きた状態のまま体内に届けることで、消化のサポートや、善玉菌と悪玉菌のバランスを整え、野生動物のように、体内が生きた酵素や栄養素で満たされている状態を保ってあげる事で、栄養の吸収率の良い健康な身体の基盤づくりをしておく事が大切です。

家庭のいぬねこ医学で、もっと詳しく犬の病気を知ろう！

愛犬が病気になってしまった時、出来る事はすべてやってあげたいというのが飼い主さんの想いです。犬の病気と犬の身体の事を知って頂き、サプリメントで症状が快方に向かう事を願っております。

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動物病院やお客様からも沢山の症例報告もありますので、犬の病気を知って頂き、改善する為にはどんな栄養素が必要なのかをわかりやすく説明していきたいと思います。