愛犬の薬による皮膚病治療の悪循環は、腸内環境を整えて改善する

皮膚の病気の中でも特に治療が難しいとされるアトピーは、犬や猫にも発症します。


発症すると激しい痒みに襲われ、身体中を掻き毟るようになり、病院で診察すると、痒み止めや、皮膚傷害が蔓延することを防ぐ「抗ヒスタミン鋼」や「コルチコステロイド剤」が処方されます。


しかし、これらの薬は、根本的に皮膚疾患を治療する薬ではないので、一時的に苦しい痒みを抑える事は望めますが、症状を完治する事は出来ません。

薬で症状を抑え、再発したらまた薬で治すという悪循環が続くと、体内の免疫力がどんどん低下し、更に病気に弱い身体へとなってしまいます。


このような事態を防ぐ為には、皮膚疾患の根本的な治療が必要です。


アトピーなどの皮膚疾患は、とても厄介な病気で、治療にとても時間が掛かります。
飼い主さんは、症状に対しての理解と、病気と根気よく向き合っていく事が大切です。

アトピー性皮膚炎の症状

アトピー性皮膚炎とは、アレルギーの原因であるアレルゲンが呼吸器や皮膚を通じて体内に入ることによって引き起こされる皮膚炎です。


皮膚疾患の中でも最も多く見受けられると言われているのがこのアトピー性皮膚炎であり、犬の場合ですと10頭の内、1頭は発症していると言われています。


アトピー性皮膚炎の主な症状は、全身の痒みや、患部の乾燥、痒みと痛みにより患部をひっかく・こすりつける・なめるなどの行為、患部のただれや膿皮症、そして慢性的な外耳炎や結膜炎などが発症します。


痒みが起きる部位は、眼の周り、耳、足、前肢の付け根、背部、会陰部、肛門周囲などが多いですが、悪化すると全身に及びます。

アレルギー対策に必要な生活環境の改善

アトピー性皮膚炎の対策は、日々の生活に工夫を凝らし、いかにアレルギーによる痒みを抑えるかが重要です。


◆アレルゲンを遠ざける


アレルギーの原因はアレルゲンです。
アレルゲンを完全に遮断する事が出来れば、アトピー性皮膚炎は発症しません。

しかし、環境中のアレルゲンを完全に除去することは不可能に近いです。

ですので、少しでも症状が改善していくような工夫を考える必要があります。


食事アレルギーの場合は、原料を確認して避けて行くことで対策が可能です。

ダニやほこりなどがアレルゲンの場合は、床や畳の水拭き等室内の掃除を十分に行って、カーペットや布団を定期的にクリーニングしたり、日光に当てることが大切です。
そして除湿機や加湿器の使用で湿度をコントロールするのも効果的です。



◆スキンケア


アレルギー性皮膚炎を発症した動物に共通していることは、皮膚のバリア機能が弱いことです。

健康な皮膚の表面は、適度な皮脂で覆われていて、これが皮膚を保護して細菌やハウスダストから守っています。


しかし、炎症を起こしている皮膚は、乾燥して細菌やカビ、ほこりなどアレルゲンの影響を受けやすくなっています。

スキンケアには、保湿効果や炎症を抑える効果のある専用シャンプー、リンスやローションを使用します。定期的なシャンプーは、皮膚についた細菌やアレルゲンを洗い流し、リンスやローションは保湿と保護効果で皮膚のバリア機能を向上させます。


シャンプーは皮膚の状態に合わせて１週間に1～2回行うと効果的です。シャンプーの際は、シャンプーの有効成分が皮膚に浸透するように時間をかけてマッサージするように洗うことが大切です。

そして、できるだけ低温のお湯を使って十分に流します。リンスも同様にしっかり皮膚になじませてよく洗い流します。乾燥はタオルドライのみにします。ドライヤーの風は皮膚を乾燥させ過ぎてかゆみの原因となるために使用しないようにします。

食生活の改善による腸内環境改善もアレルギー対策に効果があります

実は、腸とアレルギーの仕組みの関係は実はとても密接です。

それは何故かというと、腸の中にある腸内細菌が、アレルギーの原因でもある免疫機能の過剰と直結しているからです。


更に重要なのが、この腸内細菌が、身体に必要な殆どの成分を産生しているということです。

もちろん、免疫細胞に必要な成分は全て腸内細菌から作られています。


つまり、腸内環境の乱れが、アレルゲンの侵入を許し、アレルギーが起きる原因と言っても過言ではありません。


病気や生活習慣など、様々な原因から腸内環境が悪化し、善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れてしまうと腸内細菌が十分に働かず

タンパク質がアミノ酸に分解されずに腸壁から血液中に入り込んでしまい、免疫過剰によりタンパク質を異物と認識し攻撃を始め、皮膚炎・アレルギー・アトピーが発症してしまいます。


これがアレルギー発症の大きな流れとなります。

腸内環境の改善に役立つ酵素のはたらき

多くの人間や動物を悩ますアトピー性皮膚炎ですが、体内に酵素を取り入れ、腸内環境を整えることにより、かなり改善することが期待できます。

酵素とは、人や犬は勿論、あらゆる生命に存在する生命活動の源です。
細菌のような単純な構造の生命でも、ウィルスから身体を守る酵素が働いています。


酵素の働きは、主に食べ物の消化や分解のために必要とされ、血圧や神経など、身体の恒常性の維持や、免疫力や自然治癒力を正常に保ち、細胞の再生や修復、神経系やホルモン系のバランス調節などと、その働きはあらゆる生命活動の根幹を担っています。


腸内の細菌の働きは、免疫機能の過剰と直結しています。

そして、この腸内細菌が体に必要な殆どの成分を産生しています。
アレルギーの原因である、免疫細胞に必要な成分は全て腸内細菌から作られています。


様々な原因から、腸内環境が悪化し、善玉菌と悪玉菌のバランスが崩れてしまうと、腸内細菌が十分に働かず、タンパク質がアミノ酸に分解されずに腸壁から血液中に入り込んでしまい、免疫過剰によりタンパク質を異物と認識し攻撃を始め、皮膚炎・アレルギー・アトピーが発症してしまいます。

腸内環境を整え、皮膚病を根本から治療していく

アトピー性皮膚炎やアレルギーなどの皮膚疾患を根本的に治療するには、酵素をしっかりと体内に届け、腸内環境を整えることがまず第一です。


そこで、腸内環境を改善させる為に、食べ物の消化を補助する酵素と、腸内細菌のバランスを整えるのに必要な乳酸菌などのプロバイオティクスという、人体に良い影響を与える微生物を、サプリメントを使って腸内に届け整腸させていく事が効果的です。


プロバイオティクスは、体内に善玉菌を届け、これを繁殖させ、腸内細菌のバランスを保つように作用しています。


しかし、酵素のままだと、熱に弱い上に、胃酸によって溶かされてしまい、体内に届く前に消滅してしまいます。

それを防ぐ為に、天然酵母を使用する必要があります。

酵素はタンパク質で出来た成分ですが、酵母は胃酸にも強い生物です。そのため、酵母は胃酸を通り抜け、腸の中で機能してくれます。

また、酵母は小腸に留まり、消化吸収の他、内分泌系、自律神経系、免疫系の機能を健康的に保つ働きをします。

特に免疫系は、大腸には殆ど見られないため、最も大切な機能といえます。



アレルギーは治療にとても時間がかかる病気です。


自分の犬のアレルギーに関しての知識をしっかりと把握した上で、ゆっくり時間をかけて
食事やサプリメントによって、腸内の中から健康にしていく事と、アレルゲンが発生しない環境を工夫していく毎日のケアが大事です。


皮膚疾患を完治させる為に大切な腸の状態を整える酵素サプリメント

家庭のいぬねこ医学で、もっと詳しく犬の病気を知ろう！

愛犬が病気になってしまった時、出来る事はすべてやってあげたいというのが飼い主さんの想いです。

犬の病気と犬の身体の事を知って頂き、サプリメントで症状が快方に向かう事を願っております。

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動物病院やお客様からも沢山の症例報告もありますので、犬の病気を知って頂き、改善する為にはどんな栄養素が必要なのかをわかりやすく説明していきたいと思います。